発展途上のSlackware13.0

Slackware13.0のKDE4

もう少し早かった気もしないでもないが、8月28日にSlackwareから13.0がリリースされた。ひとつ前の12.2が去年の12月で、半年以上間が開いているのは、メジャーアップグレードとして、デスクトップ環境が枯れたKDE3系列から先進的なKDE4系列となり、これまでのパッケージ圧縮形式をLZMA2形式にしてと、見た目以上に大幅な変更。
リリース直後から、理研FTPサイトからリリースされているディレクトリを丸ごとダウンロードして、そこからisoイメージを作成してアップグレード。こんなややこしいことをするのは、会社の方針で、ファイル交換ツールが使用できないため、isoイメージを直に入手できないため。こういうリリース直後のアクセスが集中するときにこそ、ファイル交換ツールの威力が発揮されるのになぁ。いまにセキュアなファイル交換ツールを開発して、それによるディストロ配布をすると心に決めているが、そのときは会社辞めなくちゃ。
アップデート自体は、UPGRADE.TXTとCHANGES_AND_HINTS.TXTを丹念に読んで、そのとおり実行すれば、問題なく完了。最初からのインストールは、日経ITProでインストール完全ガイド Slackware13.0がある。日本語環境にするには多少のハードルはあるものの、初心者でもあまり苦労もせずに、この先進的なKDE4の世界を堪能できる。一言でいうとマルチメディア重視で、Slackwareよ、お前もか!という印象。
ただ、これまで2ヶ月ちょっと経ったのだが、以前の12.2ほど利用していない。というのも、日本語環境としての安定性はいまひとつ。特に、koffice2がまったく日本語対応が遅れている。日本語入力モードにしてカナ漢字変換の途中がインラインで表示されないのだ。これだけで、触る気がなくなる、パッケージの作成が遅れるという負のスパイラル。これをどうにかしないとなぁと思っているが...。