流通の雄に共通項を見た

この楽天テクノロジーカンファレンスの数日前に、セブン&アイ・ホールディングス執行役員の佐藤政行さんにお会いする機会があった。
はじめてセブン&アイ・ホールディングスに行ったが、流通のトップなだけあって、そこはまさに物が流れる世界の第一線という僕の知らない世界で、納品業者専用の窓口があって、そこに訪れる人たちが途切れることがない。その横の壁には、社是が掲げてあり関わり合うそれぞれの人たちとの信頼を得ることが各国語で書いてある(セブン&アイ・ホールディングスのWebページからリンクしようとしたが、見あたらなかったのが残念)。人々の生活を支える血液の流れが、流通というものなんだなぁと感じさせる。
佐藤さんご本人のお話は、一言でいえば根幹を支えるものについては自分たちの経営資源であるため、必要な投資はするというよりも自ら創りあげるという攻めの姿勢で臨んでおり、オーナというよりも共同事業者のような積極的経営といったところ(一言が長いなぁ)。
そして、カンファレンスの当日、品川シーサイドには割と早めに付いたので、基調講演は一番前で聴こうと座ったら、通路を挟んでその横になんと三木谷浩史代表取締役会長兼社長がどかっと座った。会ったら、あんなにメディアの露出が高い野村監督を辞めさせちゃうのは何でですかぁと聞こうと思っていたんだけど、小心者の僕はびびって小さくなるだけ。
木谷会長の基調講演は、楽天の経営戦略のご紹介というもので、その中で情報を扱うための様々なツールをどうやって用意して利用していくかというもの。どこかで聞いたことがある話だなぁと思ったら、佐藤さんと核となるところは同じ。同じ流通業界でリアルな展開をしているセブン&アイ・ホールディングスとネットの楽天とプラットフォームは違っていても、トップを取っている企業の経営者ならば、言葉は違っていても考える中身は同じなんだなぁと妙に関心。