祝 Porteus 3.0リリース
Porteusは、現存する最古のディストロSlackwareベースの軽薄短小なLiveCD Linuxで、僕が作ろうとしているディストロの理想型の1つ。そのPorteusの3.0がリリースされた。元々、SlackwareのLiveCD版としてチェコでSlaxが開発されたが、それが度々活動が止まっているため、アイルランドのユーザが中心となってPorteusが開発された。Slaxの場合はLiveCD版としてのこだわりがあって、HDDへのインストールなど頑なに拒んだところがあるが、Porteusはそれがなくて柔軟性のあるディストロとなっている。逆にその柔軟性が、ユーザに様々なことを求める結果となり弱みになっているような気もするのだが...。
Porteus 3.0では、isoイメージのダウンロード画面でユーザに様々な選択をして構築したものをダウンロードする。アーキテクチャを32bit版/64bit版にするかはまだしも、システムをGUIモード/テキストモード、デスクトップをRazorQt/MATE/KDE4/LXDE/XFCEをそれぞれ選択、設定をタイムゾーン、キーボードレイアウト、音量、さらに拡張オプションを選択、モジュールでWebブラウザ、ワープロ、VoIPクライアント、開発ツールを選択、ドライバでビデオ、プリンタを選択、これらをして構築となる。本来は、お勧めのものをデフォルトで提供して、その他はオプションとするほうが、ユーザにとっては迷わなくていいのに。他のものを試そうとしたとき、Poteus本家でisoファイルを構築してダウンロードするというのは、ちょっと面倒くさい(冗長気味)。
これまで日本語化にあたっては、なるべくオリジナルを残しつつ日本語環境で使いやすくするようにして開発したが、Porteusではローカライズもしてくれ、しかもSlaxではできなかった日本語入力もできるので、オリジナルを残すようなものを新たにする必要はない。それこそ車輪の再発明になる。ここは、自分の理想に拡張したものをやってみるか。3月22日に開催されるOSC2014 Hamanakoで配布できるように頑張る。
Porteus 3.0の仕様は、ここに詳細があるけで主要なものは次のとおり:
CORE: - Replaced Porteus Package Manager with a new version (GUI and CLI ... CLI si called 'usm') We no longer need to maintain a porteus module repository and the new version will pull slackware package across 5 repositories and convert to modules. - Upgraded kernel to linux-3.13.6 - pxe-server: added support for random IP from private pool when nothing is defined - Configured logrotate to rotate system logs once they reach 500KB in size - Added: archivemount-0.8.3, libvdpau-va-gl-0.3.2 KDE: - Upgraded to 4.12.3 - Fixed mounting of ntfs formatted external drivers - Enabled password for the screen locker by default MATE: Upgraded to Mate-1.7.1 BROWSERS UPGRADES: firefox-24.3.0 google-chrome-33.0.1750.146 opera-12.16.1860 flashplayer-plugin-11.2.202.341 OFFICE UPDATES: LibreOffice v4.2.1 PRINTING: - fixed the missing test page for hp printers - added support for some legacy Canon Pixma printers (note that the compat-32 module is required for this to work with 64-bit porteus) - thanks Blaze and Francois!
週刊新潮は池田小事件の過ちを繰り返すのか
週刊新潮の中吊り広告で「生活保護でも『脱法ドラッグ』常習者 饒舌な『通り魔』は『統合失調症』病歴で無罪になる!」と刺激的なものが。記憶に新しい柏市連続通り魔殺傷事件のことだが、こういうときにしばしば統合失調症という言葉で安易にくくろうとするのが気になる。附属池田小事件のときにも、犯人が統合失調と偽って無罪になろうとして、それにマスコミが食いついて統合失調症への偏見が醸成されたことがあった。これを思い出すのは、考え過ぎなのだろうか。ダイバーシティとしてマイノリティな人たちの社会参加を促す努力がいろいろやられているが、このような言葉が足を引っ張る結果になりはしないか。言論の自由は守られるべきだけど、マスコミとして書くことで飯を食っているならば、ちゃんと責任をとれる形で述べるべき。責任なき自由などありはしないのだから。