週刊新潮は池田小事件の過ちを繰り返すのか

週刊新潮の中吊り広告で「生活保護でも『脱法ドラッグ』常習者 饒舌な『通り魔』は『統合失調症』病歴で無罪になる!」と刺激的なものが。記憶に新しい柏市連続通り魔殺傷事件のことだが、こういうときにしばしば統合失調症という言葉で安易にくくろうとするのが気になる。附属池田小事件のときにも、犯人が統合失調と偽って無罪になろうとして、それにマスコミが食いついて統合失調症への偏見が醸成されたことがあった。これを思い出すのは、考え過ぎなのだろうか。ダイバーシティとしてマイノリティな人たちの社会参加を促す努力がいろいろやられているが、このような言葉が足を引っ張る結果になりはしないか。言論の自由は守られるべきだけど、マスコミとして書くことで飯を食っているならば、ちゃんと責任をとれる形で述べるべき。責任なき自由などありはしないのだから。