compiereを試してみた

メータに戸惑う起動画面

compiereとは、フランスで開発されたオープンソースERPオープンソースのビジネスツールってどういうのがあるのかと、Googleで「OSS ERP」と検索してみたら、上位に次の3つがヒット。あとはゴミに埋もれてよく分からない。

erp5もフランスで開発されていて、日本でもgrubの開発者の奥地さんが社長で展開を図っている。こういうOSSのビジネスツールを開発する土壌が、フランスにはあるのかもしれない。hoopは日本で開発されたもので、IPAオープンソース事業でも支援したもの。最初は、これを試そうとしたのだけれども、開発元の会社は閲覧できるが、肝心のhoop本家が落ちたまま。というわけで、最初にヒットしたcompiereを試してみた。
compiereも日本でモンゴル人の社長がcompiere-japanとして展開している。ここでは、253と300というバージョンについてインストールを紹介している。compiere本家では、バージョンが3.2となっていて、どうせなら最新版をインストールしてみようと、本家をまずは読んでみた。
compiere-japanでは、Oracle 10g Expressが必須のように書いてあったが、compiere本家ではEnterprise Databaseと両方いけるようになっている。Enterprise Databaseって何だと思ったら、PostgreSQLオープンソースのみで構築するならこちらということかな。本来ならばそうするべきなのかもしれないが、ここは情報量の多いOracle 10g Expressを選択してインストール。このOracle 10g Expressというのは、いわゆる無料で使用や配布ができるデータベースで、オープンソースじゃないけどゆるく使えるWindowsフリーソフトといわれる版と思えばいいのかな。これをダウンロードする前に、インストールの前準備に次の環境が必要。

  • Database approved Linux Operating System
  • Disk Space: > 5 GB (includes database)
  • Swap Space: > 1GB
  • Recommended: Hardware RAID 10
  • Memory: > 512 MB - Recommended: > 1 GB
  • TCP/IP connection
  • Packages: glibc 2.3.2 and libaio 0.3.96
  • Web browser that supports JavaScript and the HTML 4.0 and CSS 1.0 standards

これらの環境を整えるプラットフォームとして、どのディストロを選択するかで悩む。もっとも慣れたSlackwareは、はなから障害が多そうなので却下。compiere-japanでは、ちょっと古い企業向けディストロのRedHatSuSEが紹介されているので、ここは、RedHatとシステム的に近くて、Oracle 10g ExpressからのRedHatのバージョンチェックを回避する方法があるCentOS 5.5でやってみることにした。初めてのことが多いのに大丈夫かなぁ。