TrueCryptできるかな

中途半端な日本語TrueCrypt

TrueCryptとは、仮想暗号化ドライブツールで他人に見せたくないファイルを置いてあるディレクトリ(ボリューム)を暗号化ドライブに設定できるもの。このドライブというのは、Windows独自の考え方だと思うけど、Linux使いでも感覚で分かるかな。エッチなファイルを家族に隠しておきたいお父さんから、USBメモリの持ち歩きで失くす人まで、とってもありがたいツール。しかも、LinuxWindowsとの両方の環境にあるのがよい。
このTrueCryptのSlackware用パッケージを作成してみた。パッケージ作成用スクリプトは、Slackwareフォーラムで活躍しているAlien BOBのページにあるが、7.0と現行の7.0aとちょっとだけ古い。それを書き換えて、patchの記述をコメントアウト

cd ${PRGNAM}-${VERSION}-source
# Add required rsa header files:
cp -a ../pks-11-v2-20/*.h Crypto/
# Fix loopmounted volume dismount failure:
#cat $SRCDIR/${PRGNAM}-${VERSION}_umount.patch | patch -p1 --verbose \
#  2>&1 | tee $OUTPUT/patch-${PRGNAM}.log
# Use xdg-open instead of nautilus to open a mounted TC container:
#cat $SRCDIR/${PRGNAM}-${VERSION}_diropen.patch | patch -p1 --verbose \
#  2>&1 | tee -a $OUTPUT/patch-${PRGNAM}.log

最新のソースファイルをダウンロード。他にもAlien BOBから必要なファイルをダウンロード。TrueCrypt以外にも次のファイルが必要なことは、ソースファイルのReadme.txtにも記述してある。やっぱり、ダウンロードだけして実行ではなく、一度解凍してドキュメントを読むことは大切だなぁ。

  • pks-11-v2-20.tar.bz2
  • wxGTK-2.8.10.tar.bz2

これでスクリプトを実行すると、難なくパッケージ作成に成功。これをinstallpkgでインストールして、コンソールでtruecryptと打ち込むと、TrueCryptのウィンドウが表示される。
TrueCryptには、言語用のxmlファイルが用意されていて日本語もあるけれど、言語のページには、今のところWindowsのみ対応と書いてある。その日本語用xmlファイルをダウンロードしてみてみると、日本語用のものは、Language.ja.xmlとなっている。これを、ソースファイルのCommonディレクトリ以下にあるLanguage.xmlファイルに置き換えてtar.gzファイルに固めてから、再びパッケージを作成してインストール。起動してみると、本当はすべて日本語表示されるはずなんだけど、とっても中途半端の日本語化がちょぼちょぼとっされているウィンドウが。うーん、それは訳さなくても分かるだろう...。
さて、これでWindowsSlackwareのTrueCrypt環境ができたと思ったのだが、なんとopenSUSEのパッケージが用意されていない。これはTrueCrypt本家のrpmファイルをインストールしろということかな。openSUSEのフォーラムでは、TrueCryptの古いバージョンではconflictという文字があるのが気になる。依存関係をきちっとしているパッケージ管理システムを採用しているディストロは、こういうときに躊躇してしまう。もう少し調査してからインストールすることにしよう。