小江戸の華なら川越まつり

曳っかわせでボルテージアップ

川越車両センターまつりの翌日、10月18日(日)はもちろん「川越まつり」である。この10月の第3週というのは、情報処理技術者試験の日でもあって、試験監督という業務が回ってくるので、夜のほとんど終わりかけの時にしか参加できなかった。まつりの終わりかけほど、寂しいものはない。ずっと、昼間の川越まつりに憧れていた。
今年から、情報処理技術者試験の市場化ということで民間に開放されたことで、試験監督からお役御免となり昼間の川越まつりに参加できるようになった。ところが、情報処理技術者試験ITパスポート試験を受験することになり、これで午前中は潰れたが、秋晴れの午後からしっかり参加。試験から解放されたこともあり、大いに楽しむことができた。
川越の地酒である鏡山を飲みながら、それぞれの町内の山車同士がお囃子を競い合う曳っかわせを間近で見るのは、川越に住む身にとっては最大の幸福。この川越まつりは、元禄11年(1698年)から続いているというから、江戸時代の人たちも同じような思いで、この曳っかわせを見ていたのではないだろうかと思うと、時の流れの重さを感じる。
露店を冷やかし、昼間の川越まつりを堪能したところで、夜は早々に切り上げた。この9月までNHKの朝の連続テレビ小説「つばさ」をやっていたこともあり、人手が多くてかなり危険かと思ったからだ。毎年、夜のほとんど終わりかけで最高潮になるときは、曳っかわせの周りに人が密集し身動きが取れなくなる。小さな子供は圧死するんじゃないかと思うくらいだ。
家に帰ってケーブルTVを点けると、やはりローカル局だけあって生中継中。地元の拙い解説を聞きながらというのも、川越まつりインサイドに触れるということで、これまた楽しい。
結局、今年の川越まつりは2日間とも天候にも恵まれ、75万人の人出となった。川越市の総人口が約34万人だから、倍以上の人があの中心地に集まったことになる。よく何事もなく無事に終わったものだと感心。それこそ、川越まつり