夢から醒めた夢

オルゴールを奏でる謎のおじさん

日の出桟橋にある四季劇場へ、「夢から醒めた夢」を見に行った。昨年の「ライオン・キング」以来で、劇場に近づくとウキウキとした高揚感が沸いてくるから不思議。もっとも、最初はそれほど期待していたものではなかったけど。完全に偏見なのだが、ミュージカルなのに原作からすべて日本人だから、ちょっと演歌調とか日本人受けするような内容になっているんじゃないかと。確かに演歌調なところもあったけれど、そんな思いを、いい意味で裏切ってくれた。
一歩劇場にはいると、ロビーではさまざまなパフォ−マンスが繰り広げられ、子供だけでなく大人もだんだん引き込まれて、幕が上がるときには舞台の魔法に完全にかかった状態。ちょうど、深い眠りとの間のレム睡眠のような感じ。
ストーリーは、好奇心旺盛なピコという女の子が、交通事故で亡くなった幽霊のマコと会い、マコの母親を励ましたいという願いを聞いて一日だけ入れ替わり、天国または地獄へ向かう霊界空港に行くというもの。そこで、またいろいろあるのだけれど、赤川次郎の原作とどう違うんだろう。
劇場を後にするときには、よかったなぁという満足感でいっぱい。日本原産のミュージカルもなかなか悪くないというより、いいんじゃない。偏見を持っていた自分をちょっと恥じた。
そういいながら、9月6日に千秋楽を迎える「ウィキッド」は、ぜひ見たい。子供にストーリーを話していたら、感きわまって先を続けられなくなったぐらい思い入れがある。どうしてなのかと思うが、基本ミーハーなだけかも。