微妙なB級グルメの太麺焼きそば

太麺焼きそば

川越名物のひとつに、太麺焼きそばというものがある。読んで字のごとしで、普通の焼きそばより太い麺の焼きそばで、太い分だけもちもち感がある。川越ウォーカーによれば、かつては数軒お店があったらしいが、現在は3店のみらしい。家から歩いて行けるお好み焼き屋さんを除いて、2軒を回ってみたが、どうも味のほうは微妙...。人に美味しいと勧められるかと問われれば、自分の舌を疑われることを怖れて、話のネタとして食べてみるといいよというぐらいか。
そういえば、TVのグルメレポーターも常に美味しいものとは限らないので、正直に美味しいと答えにくいものについては「なかなか個性的な味ですね」とか「こういう味を好まれる方も多いとか」等とぼかすらしい。それに倣えば、「昔の川越を思い起こさせるような郷愁を誘うような味ですね」というところか。解釈すれば、何もなかった時代はこれもご馳走だったというところかな。
などと悪口を並べてはいるが、食べたくなくなるような不味さではないので、話のネタに食べてみてはどうだろう。もちもち感についても郷愁を誘う味というのも、実感できるはず。回った2軒というのは、川越の中央通りにある蓮馨寺の加熱起動の横に出している露店と、県立川越高校の傍にある「みどりや」というところ。駅から少し離れているので、散歩がてらに丁度よい。「みどりや」のほうは大でちょうどよい量だったけど、蓮馨寺の露店は大だとやや多いかなということで、僕の好みは「みどりや」。ちなみに、TV朝日の番組で氷川きよしが川越を訪れたときは、蓮馨寺の露店の太麺焼きそばを食べた。彼の評価は「おいしい、太鼓判!!」ということなので、ここまでなるのに苦労したんだなぁと人柄が分かる。