はじめての青春18きっぷ

使用済み青春18きっぷ

はずかしながら青春18きっぷは18歳以下の学生のためにあるものだとずっと思っていて(最近までじゃなくて)、小江戸らぐのメンバが青春18きっぷで地方のOSCに行くという話を聞いて、18歳以上で学生じゃなくても使えるんだと知った。でも使う機会もないままであったが、今回のOSC2014浜名湖で、けっこう青春18きっぷを利用するというメンバが多くて、小江戸らぐの合宿もするので利用してみるかと初青春18きっぱーとなった。
とはいえ購入から分からない。まぁ緑の窓口で買えるだろうと思っていたが、この季節は定期券を求める人たちで、しかも消費税があがるということでいつも以上に人が溢れていて、あの列に並びたくない。池袋のチケットショップに行ったけど、青春18きっぷはないという。さてどうしたものかと思ったら、緑の窓口にある自動発券機でも大丈夫と、小江戸らぐMLで教えてくれた。でも、新幹線の切符さえあの自動発券機では買えなくて、窓口に並んじゃう人なんだよねぇ。でも並びたくないので、子供とともにチャレンジ。こういうのは、子供は適応力が高くて画面をポンポン押して購入完了。こんなに早くやられたら学習できない。一人でも買えるのだろうか。切符が何枚か出てきたが、本当に必要なのは、最初の1枚だけで、あとは注意書きが長々と。その1枚に乘る日のハンコを窓口で押してもらって利用するというので、これではバラバラに数人で利用するわけにはいかない。団体旅行が基本なんだ。
これをはじめて使ってみて、これはポイントだなと思ったことなどをとりあえずメモ。

  • 11,500円(2,300円/回)でけっこう気軽に使える
  • 団体旅行だと普通列車の長時間も話してて苦にならない
  • トイレのある車両の確認は重要
  • ボックスシートロングシートの車両のチェックは事前に(東海道本線は1・2・9・10)
  • 地方に行くほど電車間隔が長くなる(20〜30分単位)
  • 乗り換えは長い車両から短い車両になるときはなるべく階段よりの席を確保
  • 青春18きっぷ乗換情報は、ジョルダン青春18きっぷ
  • 普通電車はAC電源がない(駆動時間の長いPCがほしい)

また使いたいなぁということで、次回の青春18きっぷの利用期間は、7月20日〜9月10日までとのこと。それまでにどこに行くのか計画たてなくちゃ。OSC会津とかあると嬉しいんだけどな。

大庄水産で昼飲み

駿府城の見学の後はご当地ラーメンを食べて帰ろうと言っていたのに、横断歩道を渡ったところにラーメン屋さんがあるからと信号待ちをしていると、その後ろのお店に、しらすまぐろ丼や鯵の干物定食など地元の食材を使ったランチメニューの看板が。同じ値段のものを食べるなら、こっちのほうがいいんじゃないと、大庄水産 というお店に。地元のお店かと思ったら、なんと庄やを経営している庄やグループのチェーン店だった。それでも、地のものをけっこう扱っていて、値段も安い(Webに載っているメニューの価格と比較しても、絶対的に安い)!
ランチメニューとビールぐらいかなぁと選んでいると、「昼飲みできます」の文字があって、みんなこっちのメニューでしょうと本格的な飲み対応メニューを指す。それをやったら、とことんいっちゃうでしょうと思ったが、美味しそうな酒の肴の数々に理性が負けて、海のものを注文。ぶっかけ寿司こぼれ盛り、おまかせ浜焼き満載セット、穴子の天ぷら、エイヒレ焼き、カニ味噌甲羅焼き、炙り明太子などなど、最初は生ビールで、次から念願の熱燗で冷えきった身体を暖めつつ堪能、堪能、堪能。小江戸らぐ合宿、OSC浜名湖から、次はどうするとか話題は尽きない。楽しい時間はあっという間に過ぎて、本当はとっくに東海道本線に乗って、そろそろ東京に着く頃まで居座ることに。いつ帰れるんだろう...。

駿府城東御門・巽櫓と徳川家康の最後

駿府城東御門

お城は漢(おとこ)のロマンだ!ということで来る前から絶対に寄りたいと思っていた、静岡の白では絶対的センターの駿府城に。その近くには、賤機山城というものもあるらしいけど、詳しい場所が分からずでまたの機会に。慶長10年(1606年)に将軍を2代目の秀忠に譲って大御所として晩年を過ごした城は、どんなものだったのか。駿府城は、駿府城公園となっていて、天守閣や本丸はないが、駿府城東御門と巽櫓(たつみやぐら)は復元されていて公開されている。今年の4月には、新たに坤(ひつじさる)櫓の復元が完了して公開されるという。
受付の自動販売機で200円(紅葉山公園まで含めると300円)を払って、駿府城東御門・巽櫓の中へ。まずは徳川家康像のお出迎えだが、ちょっと細面でイメージ的には豊臣秀吉がふっくらした感じ。そんなことを話していると、オレンジ色のウィンドブレーカを来たボランティア・ガイドのおじさんが、説明しましょうかと話しかけてくれた。時間もあるのでとお願いしたら、これが面白くて通常は30分ぐらいの見学コースらしいのだが、1時間以上もここで話を伺った。神社仏閣では、屋根の重さを分散するのために梁はテコの原理を利用するのに、城では一分一秒を惜しんで築城しなければならないから、大きな梁を使うとか。確かに見上げると、角からは巨大な梁が出っ張っている。戦国時代の城を同一スケールで比べた細かな違いとか、織田信長安土城の発覚というのは八角形ではなく従事の可能性もあるとかなどなど。これはボランティア・ガイドさんの話を聞かないと、駿府城の半分も楽しめない。
館内の唯一の撮影禁止ポイントは臨済寺の「竹千代手習いの間」を復元したところで、宗教的意味合いがあるらしいが、そこに小さく徳川家康の遺訓が書かれたものが飾ってある。

  • 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
  • 不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
  • 堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
  • 勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
  • おのれを責めて人をせむるな。
  • 及ばざるは過ぎたるよりまされり。

この意味が分かるような年齢になったなぁと思っていたら、この遺訓も実は、信長・秀吉・家康の「鳴かぬなら...ほととぎす」の句のように、後から作られたという説があるらしい。なんだそりゃ。
最後に、徳川家康は鯛の天ぷらが原因というのが通説であるが、どうも違うという説もある。理由はこんなことから。

  • 健康オタクだった家康が、鯛の天ぷらにあたった頃に医者を島流し
  • 天ぷらを調理した茶屋四觔次觔という辣腕の商人にはお咎めなし
  • 身を案じた秀忠を疎ましく思っている

などなどがあって、胃がん説とともに暗殺説もあるらしい。ジョンFケネディリンカーンもびっくりである。

餃子王国浜松の福みつ

OSC終了後の恒例の打ち上げというか懇親会は、いつもギリギリか後から追加というので事務局を困らせていたので、今回は早めにエントリー。そういうときに限って、キャンセル待ちの人が多すぎて参加できない地元の人多数。ということで大挙して参加している小江戸らぐのメンバは別のところでやってはどうか、という提案が宮原さんから。小江戸らぐのメンバも、懇親会のキャンセル待ちがけっこういたので、分散するよりはということで、小江戸らぐは地元・東海道らぐお勧めの福みつという餃子専門店へ。昼食をそこでと行ったメンバは、混んでいて入れなくて近くのデニーズという悲しい状況だったので、これでリベンジを果たす。結局、徐々に増えて小江戸らぐメンバ + αで14人が福みつの裏懇親会に参加。6人テーブル2卓でけっこう密着度の高い懇親会になったけど、全部男という男祭り...。
福みつの餃子は、メニューが餃子オンリーで地元民が勧めるだけあって、どんどん入っていく。最初は一人10個と注文して、そんなに食べられないよとみんな言っていたのに、結局20個ほどを瓶ビールとともに完食。野菜主体の餃子だから入ったのか、かなり食べられたけどまだまだいけるということで浜松駅のほうに2次会に。みんな、食欲ありすぎ。
途中で、横を歩いていた田口さんが突然消えたと思ったら、溝に落ちていた。暗がりだったのでケガをしていないかなぁと思ったけど、コンビニで確認するとオデコが擦れて血が滲んでいて名誉の負傷。なんであんなところに蓋のない溝があるんだろうか。浜松の暗い歩道は、酔っぱらいにはちょっと危険。

八百徳本店の櫃まぶし

10年以上前に浜松に来たときに楽しみにしていたのが、ガイドブックに載っていた八百徳本店の櫃まぶし(八百徳は「櫃まぶし」ではなく「お櫃鰻茶漬け」とあるけど)、本店に行ってみると「定休日」とつれない立て札があり、嫌な予感がしつつも南口店に行っているとやっぱり的中。八百徳は全店で月曜定休日の鰻屋さんだった。そのときはランキングなどをつけるようなものはなかったけれど、食べログなどは上位に入っているので美味しいんだろうなぁと、リベンジするのを楽しみにしていて、会場に向かう道でもしっかり本店の場所を確認。
昼前に小江戸らぐのメンバを誘って八百徳本店に。お店の前にあるメニューでちょっとビビる。本命の櫃まぶしが3,050円、ノーマークのうな重でも2,950円、その他は推して知るべし。普段の昼飯何日分だろうと小市民的発想で躊躇するも、飲んだらそれぐらいいっちゃうでしょの言葉に押されて店内へ。僕は櫃まぶしで、他の方々はうな重をオーダー。出てきたものは100円以上の価値の違い。
食べ方は、最初からお茶漬けという人もいるけど、ここはオーソドックスに次のパターンで:

  1. 最初は、お茶碗にうなぎをよせてそのまま
  2. 次に、またうなぎをお茶碗によせ、薬味とわさびを適当につけ
  3. 最後は、よせたうなぎをお茶漬けにし、薬味とわさびは好みで

わさびをたっぷり入れたので、最後のお茶漬けはむせながら。最初からお茶漬けの人もいるから、わさびは多めにあることに気づくべきだった。お櫃にはお茶碗に3倍以上入っているので、最初のときに多めに食べておかないとお茶漬けのときにちょっと溢れる。美味しくて一気にお櫃すべてをインストールして腹一杯になり、午後は眠くていつものように落ちてしまった...。

ローカル色豊かなOSC浜名湖

OSC浜名湖に参加した小江戸らぐ一同

イベントをリリースポイントにしようと心に決めたまではいいけど、当日の朝にまだリリーススべきisoイメージができあがらないって、それでいいのかと思いつつ、静岡から浜松まで1時間の小旅行。途中に、越すに越されぬ大井川、元祖安倍川餅の安倍川、大井川鉄道の金谷などと、僕でも知っている駅が並んで飽きない。ただ、撮ろうと楽しみにしていた富士山がまったく姿を現してくれない。近いから見えないこともあるというのを体感して、富岳3776景に投稿できずに残念。
OSC2014浜名湖の会場は、浜松市市民協働センター 2F ギャラリーと昨年と同じところらしい。浜松はなんか見たことある町並みだなぁと思ったら、幾度か来たのを思い出したんだけど、時間軸がズレてて正確に思い出せない。もっと狭い町並みのように思っていたんだけど、かなり広くて名古屋なみ。駅から会場までは10分ほどなんだけど、徹夜明けの身にはちょっとつらいと、合宿参加者はぶつくさ。鈴木@LSSさんのせいではないけれど、ちょっと当たってみる。これが本当の八つ当たり。
いつものように過去のLinuxUserを展示して、今回はセリアで購入したクラフト紙に印刷した小江戸らぐの紹介の配布準備。これは、A5版裏表のものなんだけど、A4版で印刷して半分に切ったもの。大村さんが、小江戸らぐ合宿で小さな裁断機を駆使して切ってくれた。多々感謝。とりあえず30枚を印刷して半分にしたから、60枚しか配布できないなぁと心配したけれど、結果的には半分ぐらいしか配布できなくて、これもローカルなOSCならではのこと。それだけ来場者の方々とはゆっくり話ができたので、それはそれでよかった。
できなかったMultiBoot LiveDVDは、最後までGdNewHat Linuxの日本語表示版isoイメージができずで、諦めてオリジナル版を収録することとして、9つのisoイメージからメニューで起動できるようにしたものを、15時過ぎに完成。すぐに焼く作業に入るが、これがノートPCの内蔵DVDドライブではびっくりするほど遅い。そのためにDVDデュプリケータを購入したんだけど、全然活かされていない。次回は頑張ろうっと。みんなが手伝ってくれて、ライトニングトークが始まる前までに10枚程度焼けて、無理やり配布する。知名度ゼロに近いディストロばかりだけど、使ってくれるとうれしいなぁ。
肝心のOSC浜名湖は、セミナーと展示が同じフロアでこじんまりとしたもの。しかもセミナーが15分単位でいつもの1/3くらいで、次々とテーマが変わって飽きない。全体的には、SNS系サービスのシステムに関するものが多いような気もしたけど、あくまで個人の感想。それをブースで説明しているこちらも聞けるので、いつもはあんな感じのプレゼンをしてるんだと、けっこう参考になる。この15分単位というのは、小江戸らぐのオフの発表と同じぐらいで、どこかのOSCでもそんな感じだったなぁと記憶を辿ったら、2012年のOSC大分で、それほど大きくない地方開催のOSCでは、これがいいのかもしれない。

第1回小江戸らぐ合宿を敢行

第1回小江戸らぐ合宿メンバ

まだまだできていないと思うのか、ここまでできたかと思うのかでは、ストレスの溜まり方が違う。20代で胃潰瘍をやったときに、医者から「今度なったら切るから、悩まないようにね」と忠告されて以来、これを守って高田純次化してしまったので、当然ながら後者の「ここまでできた」ということで、残りは小江戸らぐの合宿で構築することにする。OSC浜名湖が3連休のド真ん中の22日(土)にあって、しかも会場の浜松市では第26回全日本高等学校選抜吹奏楽大会が開催されるということで、ホテルはどこも満杯。どうしようと思っていたら、鈴木@LSSさんが静岡市の実家を開放してくれるという。それならギークハウス in 鈴木@LSSさん実家ができるということで、急遽第1回小江戸らぐ合宿を開催することにした。
募集したときは、鈴木@LSSさんと僕だけで男2人でやるのかと若干の不安が頭をよぎったが、しばらくして川合さんが、直前になり大村さんが、そして次の日は島田くんが参加してくれて、最終的には5人での合宿。合宿なんていつ以来だろう。社会人大学院でのゼミ合宿が最後だから20年ぶりぐらいで、けっこう始まる前から浮かれてた。しかも、鈴木@LSSさんのお父さんは静岡の銘酒「臥龍梅」に勤めていたので、ひょとしたらひょっとして全然開発できなくなっちゃうなぁと期待大。実際にはそんなことはなくて、しっかり鈴木@LSSさんがコントロールしてくれたおかげで、21日は至って真面目に開発に専念することができたというか、ほぼ貫徹状態。日本での最高の開発環境であるこたつを用意してくれていて、そこでそれぞれが違ったテーマで開発して、眠くなるとそのまま寝転がって仮眠。しばらくすると起きて開発という理想的な状態。いろいろ話したり、いびきをバックグラウンドに集中したりと、けっこう面白くできた。
僕は、もちろんOSC浜名湖で配布するMultiBoot LiveDVDの開発ということで、Porteus-ja 3.0のブラッシュアップ。さらには、GdNewHat Linuxの日本語化。鈴木@LSSさんは、Raspberry PiでのAC電源コントロール。大村さんも、Raspberry PiRaspberry Piの無線環境をコントロールするというもの。川合さんは、来年度の専門学校の教材作り。ばらばらのテーマであるが共通の話題はあるもので、話しながらも集中力が途切れずに開発することができた。無駄話といえばそうなんだろうけど、効率化とは違った何かがそこにあるような気がした。しかも、いつもなら0時を回ると急速に目のショボショボ感が現れるのだが、そんなこともなく朝を迎えることができた。
Porteus-ja 3.0のブラッシュアップはできて、5つのデスクトップ環境すべてのisoイメージを完成。GdNewHat Linuxの日本語化は、日本語の表示まではできるようになったが、それをisoイメージに反映すると起動プロセスの途中でハングアップ。肝心のMultiBoot LiveDVDの完成には至らなかった。この続きはWebで、ではなくてOSC浜名湖のブースでやることにする。配布できるのかなぁ...。
PS. こたつでオナラは禁止!!